禁断の科学裁判
−−−ナウシカの腐海の森は防げるだろうか−−−
オーストリア、モンサントのGMナタネの輸入を禁止 2006-1-23
以下は有機農業ニュースクリップ No.133 2006.1.25から
"AUSTRIA BANS MONSANTO'S GM OILSEED RAPE ", 2006-1-23
http://www.non-gm-farmers.com/news_details.asp?ID=2623
オーストリア、モンサントのGMナタネの輸入を禁止 2006-1-23
オーストリア政府はこのほど、組み換え遺伝子による汚染の危険性により、モンサントの遺伝子組み換えナタネGT73輸入を禁止した。
EU諸国では、172の地域と、4500の地方自治体が“GMフリー”を宣言している。また、7カ国で遺伝子組み換え作物が禁止されている。
- ドイツ
トウモロコシBt176(シンジェンタ社、2000-3-31禁止)。対象外の昆虫への影響、ヒトと動物への抗生物質耐性遺伝子の移転による。
- フランス
油糧ナタネ Topas 19/2(バイエル社、1998-11-16禁止)。遺伝子汚染の影響、除草剤耐性の拡散による。
油糧ナタネ MS1xRf1(バイエル社、1998-11-16禁止)。遺伝子汚染の影響、除草剤耐性の拡散による。
- オーストリア
トウモロコシBt176(シンジェンタ社、2000-3-31禁止)。対象外の昆虫への影響、ヒトと動物への抗生物質耐性遺伝子の移転による。
トウモロコシT25(バイエル社、2000-4-28禁止)。敏感な地域の保護、モニタリング計画の不足と除草剤に対する懸念による。
トウモロコシMON810(モンサント社、1999-6-10禁止)。対象外の昆虫への影響による。
- ハンガリー
トウモロコシMON810(モンサント社、2005-1-20禁止)
- ルクセンブルグ
トウモロコシBt176(シンジェンタ社、1997-2-7禁止)。対象外の昆虫への影響、ヒトと動物への抗生物質耐性遺伝子の移転による。
- ギリシャ
油糧ナタネTopas 19/2(バイエル社、1998-9-8禁止)。遺伝子汚染の影響による。
トウモロコシMON810(モンサント社)。先月のEU委員会の裁定で禁止がひっくり返された
- ポーランド
トウモロコシMON810(モンサント社)
このオーストリア政府によるGT73輸入の禁止は、ギリシャのようにEU委員会による裁定の可能性が大きいが、オーストリア保健大臣Rauch-Kallatは、それに立ち向かう覚悟とのこと。23日付けでグリーンピース・オーストリアは、決定を歓迎する声明を出した。
日本ではすでに、この遺伝子組み換えナタネGT73は承認手続きも終わり、2001-3-30に承認されている。
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